大切にするからねー働くママの当然の苦労?
Namiko Sakamoto

若い女性が活躍できる社会を築くには・・・これがいつも私の課題でした。自分ががんばって見本になるようなことができたら、若い女性でもフリーランスでも経営者でも、男性社会の中で「使える!」と思ってもらえるには、色々工夫を凝らしましたが、自分で何とかできることとできないことがあるなぁと、当時のもがいていた一面を回想しました。

仕事を続けながらも子供を産んで育てる。

この決断に至るまでに少しも時間はかかりませんでした。

産まれてくる子供から力をもらえる。

体力・気力共に何とかなる。

ただ一つものすごく悩んだことがあります。

ビジネス、その他「私」としてしたいことをして生きていく上で、子供たちの権利や自由を危険にさらさないか。

下記は、私のリンクトインのとある投稿にいただいたコメントです。

守秘義務外の言論自由をとやかく言いませんが、追い詰めない投稿が誰かを追い詰めることになるのは本当ですので、それはハラスメントもレイシストも変わりません。毎回傷つきます。リテラシーの低い日本代表の弁抜きと逃げ勝ちを強調して下さってるようなので言いますが、裏を返すと、どうぞお子さんが路頭に迷わないようにお気をつけ下さい。ということをお返しします。

この方は、私のポワーンとした投稿には反応されませんが、「賛否両論を生むだろう」という投稿にはリアクションされます。二度目だったのでその後はブロック。

前回も「下等な日本を代表するような発言」といったコメントでした。

コメントを批判したいのではなく、最後の一文が、私の当時の不安と直結しているため良い機会かと思いました。

私が手がけていたビジネスは個人にしては大きいものが多く、クライアントは大企業が多いことから動くお金の金額も桁違いに大きい。

対策として、業務ミスに対しては賠償責任保険を掛けていました。(おかげさまで何も起こりませんでした。)

しかし、人から恨まれることは多々ありました。

  • (私が数人分の仕事ができることから)他のアウトソースを削減
  • コスパの関係からクライアントの業者変更を代理で実施
  • クライアントの代理で売買契約や修理・サービスの契約対応など

「お前のせいで仕事がなくなった」

「あなたがいなければうちが損することはなかった」

「あなたがあんな資料を作ったせいで・・・」

国籍問わず、色々言われました。

幼い頃から割と何をしても目立つので、嫌味妬みには慣れている方です=反応するのは無駄だと感覚的に理解していました。

また、SNSを当時それほど意識してはいませんでしたが、子供を持つ母親として失敗したら、

「あいつは最低な奴」

と言われるだけでなく

「最低な母親」

「子供たちがかわいそう」

と言われる。SNSで書かれる(かも)。

私はこれに耐えられるか?

子供たちは耐えられるか?

当時答えは見つかりませんでしたが、それでも子供を産んで育てたいと思いました。

お腹の中の子供には二人ともこう話しかけていました。

大切にするからね。

でも産まれてくるなら強くないと、ママについていけないよ。

「産まれてきてくれるだけですごいことなのに!」

と思いつつも、仕事以外はどたばたで頼りない母親だろうから、一緒にがんばっていこうねと伝えていました。

産後うつ、育児ノイローゼ、子育てストレス・・・私はどれも感じたことがありません。(これから起こるかもしれませんが。)

息子は一ヶ月の早産だったため、産後約一ヶ月、新生児集中治療室にいました。

通院しながら色々工夫しても、おっぱいを吸う力がないまま。

退院後の選択肢は、私が自分でがんばるか、週一でリハビリに通うか、哺乳瓶を継続して使うことに妥協するかの三つ。

研究書などを読み、私が息子をトレーニングすることに決めました。(仕事もしながら)

日中のトレーニングはともかく3時間毎の夜間がつらい。

睡眠不足がどうのではない。

夜は暗くて怖い。絶望的な気分に襲われる。

そのため明るいスローガンを考えたり、歌を歌ったりしながら続けました。

自分の闇に飲まれてはいけない。

その後、10日間程で改善完了!

「いや〜、やればできるやん・・・!」私?息子? 二人とも!

私は子供に迷惑をかけるだろうということも覚悟して、仕事なりその他の活動なりを続けていくことに決めました。

しかし、様々な事情からそういった決断ができない女性もいるでしょう。世の中そういった女性の方が多いかもしれません。

子供を育てるために家庭を守るために、一定期間であっても「自分」をどこかに押し込める。

パワーポイントで図の配置を調整する際に、「背面へ移動」という機能を使います。

時々、人と重ねてしまいます。(マニアックかな)