水平線と地平線
Horizon & horizon. Well, but we have two in Japanese.
1 The horizon between the sea and the sky (水平線 SUIheisen)
2 The horizon between the land and sky (地平線 CHIheisen)
中学生の時に、英語では水平線も地平線も「Horizon」であることを知りショックを受けました。
英語そのものにではなく、海を愛する(はずの)同じ島国国民であるイギリス人🇬🇧が水平線と地平線を区別しないで一緒くたにするなんてありえない!と感じてしまい・・・。
いえ、実際にどこをどう探しても、イギリス人に、「水平線」と「地平線」を分けたくならない?なんて無茶苦茶な質問をしても答えはNoです(苦笑)。
こういった些細な気づきは、外国語の習得プロセスにはつきものです。
ご学力自体は、大学入学や留学に必要なのか、ビジネスで求められる能力なのか、ある程度できればそれで十分です。
しかし、外国語を学ぶことは、その国(国々)の人々や文化背景を理解する良いきっかけとなります。
どのニュースを見ても、どんなビジネスシーンに遭遇しても、グローバル社会においては、人と人との相互理解の方が語学能力そのものよりも大切だと思います。
(カッコ悪くても、まだまだ「ジェスチャー」で逃げ切れることも多いです!)
カレル大学に入学する前、主にアメリカ人の留学生が通っていた三ヶ月間の有料セミナーに参加しました。
チェコの歴史や文化などを英語で学べるコースです。そこには、プラハ市にあるアメリカの大学の分校(支店)の教授のゼミも開講されていました。
そこでトライしたのが、「詩」の授業。
文学の一環でしたが、「取扱うのは詩のみ。そして各人も詩を発表すること」が条件でした。
「文学は大学で勉強するものではない」という変わった見解を持つ私でしたが、詩の手解きは受けたい!英語での微妙なニュアンスを感じ取りたい!と思い受講しました。詩は以前から、日本語/英語で書いていました。
生徒数は5名程で、私以外は皆アメリカ人。
外部から参加したのも私だけ。
独特な雰囲気の人が多かったですね。
モヒカンの女の子、ピアスいっぱいの男の子、春夏、常に全身ブラックの男の子・・・。
教室に入った時は、「Hi」としかお互い挨拶をしない仲でした。
砕けすぎた英語で趣味も興味あるものも違う。
私は輪の中に入っていけませんでした。
↑ここが、ビジネスシーンとは大きく異なる点です。
ビジネスにおいては、その場にいる人たちがなんとなかく「みんなで雑談しなきゃね」と共通の意識を(ある程度)持っています。
しかし、ティーンエイジャー、「興味のないものは相手にしない、仲間に入れない。」
厳しい世界です。
何度目かの授業で、私が自作の詩を発表しました。
三日月(crescent)という題名でした。
割と皆にも好評で、「なかなか良かったよ!」と他の生徒が帰り際に声をかけてくれました。
そして、不思議なことに・・・
次のゼミから私への挨拶が変わっていました。
「Hi」の他に、
「ハニー(Honey)」や ※女の子から呼ばれていました。
「Namiko」と名前が加わりました。
あ、なんか出世した!(笑)
不思議でしたね。
皆と打ち解けるような努力はしていませんでしたが、拙い語彙を駆使して作った詩のコンセプトなどを一生懸命説明したことで(?)、仲良くしようと思ってもらえたようです。
英語学習が、思わぬところで功を奏しました!
チェコ語でも、水平線と地平線は一つの単語です。
また、三日月という表現も当然ありますが、日本語や英語のように単語一つでは表現できません。
表現の仕方が異なるこのような経験から、「あ、少し感覚が違うんだな。他の分野でもこのことを忘れないようにしよう。」と気を付ける癖が身につきました。
単語を直訳するだけでは伝わらないことも多く、(身振り手振りを含め)補足説明が大事だということは、今でもよく感じます。
各地特色豊かな日本。
こういったことは、日本人同士においても地域/地方変われば「あるある」だと思いますが、いかがでしょうか?
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