チェコトレンド第3章
先日の感染者数が3万人に近いチェコ。
今週から高原検査実施の規定が変更され、端的に言うと、雇用者の義務が無駄に増えてしまいました。
チェコは「細かい規定」が好きな国。
そのため逆に制度の落とし穴・抜け穴がすぐに見つかってしまうのがおもしろいところです。
コロナそのものに関しては、罹ってもすぐに治る、ちょうど自宅隔離期間の5日で完治という方も多く、回転の速い病気、インフルエンザより楽だねという声も増えてきています。
さて、機械工業、自動車産業において需要が供給を上回る「作りたいけど作れない状態」がまだ継続しています。
景気は全く悪くなく、また、年明けといえば・・・?
転職活動に精を出す方が増える時期です。
休暇を終え、12月給与とともに賞与が支給され、さぁ次へ進もう!との心意気で求人情報をチェックしている方が多いのがこの時期です。
少し古いチェコの労働基準法の解説事例を見ながらふと考えることがありました。
さて、チェコで誰もが閲覧しているウェブニュース、Aktualne.czに面白い記事を発見。
チェコでよく売れる車?
そりゃあ国産のシュコダでしょ?
安いでしょ?
さぁ、どうでしょう?
シュコダの人気モデルはロングランのオクターヴィア、その他はUSVのカロックやコディアックがあります。
余談ですが、チェコ人の間で「オクターヴィア」は「オクターフカ」として親しまれているので、会話の中でオクターヴィアという言葉を聞くことはないかと思います。
こういったモデルにおいて、シュコダはコスパから見ると全く安くありません。
コスパと保証期間の長さにおいて断然人気なのは韓国勢。現代はチェコの東端に拠点を置き、キアはさほど遠くないものの国境を超えたスロヴァキアに拠点を持ちます。キアの7年保証の右に出る車はないでしょう。
プラハは高級車の多い町。
ビルの上から車の往来を眺めるのは楽しいものです。
どこを見回しても高級車が名を連ねます。
しかし、チェコ全体で見ると大衆用の車が多いことが2021年のチェコ国内販売台数一覧から見て取れます。
一覧についてご説明します。
左のコラムからカーメーカー、個人のお客様、消費者への販売台数、車の販売台数合計、個人客の割合となります。
1位:シュコダ・オート
個人客(消費者向けの)販売台数:10544台
販売台数合計:70956台
個人客の割合:14.86 %
2位:現代
個人客(消費者向けの)販売台数:8941台
販売台数合計:20200台
個人客の割合:44.26 %
3位:ダチア
個人客(消費者向けの)販売台数:4368台
販売台数合計:6821台
個人客の割合:64.04 %
フォルクスワーゲングループは、フリートカー、カンパニーカーの販売に強いと言われていますが、その傾向が見て取ることができます。
また、販売といってもオペレーティングリースの利用が圧倒的です。
ダチアは安いことで有名ですが、「なぜこんな価格で車を作れるのか?」と某日系メーカーが車2台購入した後に解体し日本に分析のために持ち帰ったという話は・・・今もチェコ日通訳者の間で語り継がれているのではないでしょうか。
販売台数の観点からは統計外となりますが、個人客に人気という点では、三菱のスペーススター、2020年のモデルチェンジで成功した三菱ASXはチェコで根強い人気を誇っています。
自動車産業ほぼ一色の国、車ネタはつきませんが、いかがでしたでしょうか?
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