Country Roads in Czechia
チェコのカントリーロード?
「これ、おじが作ったワイン 」
私はとても手作りに弱い。「え、そんな貴重なワインもらってもいいの!?」
親友が微笑む。
「貴重じゃないよ、趣味で作ってるだけ。チリワイン好きの人には物足りないかもね。」
・「おいしいデザートを作ってあげる」と友人の母が近くの通りの杏の木に杏を取りに行く。
・「田舎に帰ってたの」とお土産に採れたての桜桃をもらう。
・「はい、自家製プラム酒 (スピリッツ)。これ以外にあげるプレゼントが見つからなかった。」
モラヴィア地方 はフルーティー。 そして、私の友人は、なぜか・・・なぜかモラヴィア人が多い!
モラヴィア人?
チェコの行政区画は州および都市(市町村)ですが、それとは別に地理的条件を含む歴史的背景から三つの地方(三代歴史的地域)に分類することができます。
・プラハを中心とするボヘミア地方(黄緑)
・ブルノを中心とするモラヴィア地方(水色)
・ポーランドとの国境付近のシレジア地方(橙色)
北モラヴィアのオストラヴァ市を中心とする伝統産業は鉄鋼業。そこから20km程東南のノショヴィツェの工業団地には、2006年に現代自動車が進出しました。従業員数およそ3300人、生産台数は23万8750台(2020年)。
チェコの第二都市であるブルノ周辺は、機械産業や食品産業が盛んです。
そして、南モラヴィアは「チェコのプロヴァンス」、葡萄畑が続くワインの産地として有名です。
Take Me Home, Country Roads…
南モラヴィアに続くなだらかな丘
ポピーで真っ赤に染まった丘
ポピーで真っ白に埋まった丘
緑の葡萄畑
お城やメルヘンチックな町で食事を楽しんで
湖でボートを漕ぐ
そして、サイクリングロードはワインセラーへ続く(!)
ワイン農家の友人のお父さんが、イフラヴァという町のワイン祭に出店した際、お手伝いを兼ね私も一緒に参加しました。
発酵中の葡萄発泡酒(フェーダーヴァイサー)と共に商用車で揺られ、残った売り物は、「好きなだけ飲んだらいいよ」と。
酔ってまたトコトコと商用車に積まれて友人宅に帰りました。
※フェーダーヴァイサーはチェコ語で「ブルチャーク」と言います。
ブルチャークの記事はこちらからどうぞー!
ワインが好きなのは
美味しいから? 詳しく調べて知識をつけたから? 世界中のワインを試したから?
ワインは 私の繋がり そして 私の経験
葡萄栽培の苦労
小規模農家の経営・販売の苦労
チェコワインが「日照時間の少ない国、いまいちでしょ?」と飲む前から敬遠されなくなるまでの長い道のり・・・ほんの一部ですが 一緒に感じてきました。
友人のおじさんはもうワインを作っていません。
Country roads, take me home To the place I belong
故郷が増えるのは嬉しいことですね
場所じゃない 物じゃない 大切な人が増えただけ
チェコの葡萄畑の96%はモラヴィア地方にありますが、後の4%はチェコ北方に。「隠れヴィンヤード」のご紹介は・・・また折を見て。