公傷と私傷
ジュニアオリンピックを目指す?
競泳を習っていた時代、「ジュニアオリンピックを目指そう!」と誘われたことがあります。
私の答えは「NO」でした。
まだ小学生でしたが、毎日練習、そして将来的に「スポーツで食べていくこと」がどれだけ大変かをなんとなくは分かっていたため。
他にもしたいことはたくさんある。
色々なことをまんべんなくできるようになりたい。
バタフライ専門、逆三角形(体型)はもうこれで十分。
様々な思いがありましたねー。
ーあなたは永遠のアスリート?ー
オリンピックが終わり、また次のオリンピックが・・・。
冬季五輪においても、中国人テニスプレーヤーの失踪、スキャンダルから色々と揉めていますね。
様々な背景はさておき、テレビで見ていても、ジーンと瞼が熱くなる光景はあります。
厳しい勝負の世界。
自分との勝負
競争相手との勝負
気候や環境といった外部の影響との勝負
さて、暑さに左右されない競泳を見ていると、落ち着いた脳が思い出を引っ張り出しました。
「アスリート社員」という言葉をご存知でしょうか?
❎ 会社に雇われながらも主にスポーツに従事し、時には何らかの業務(雑務・イベント・交流会)を担っているスポーツ選手を指します。
⭕️企業に社員として籍を置きながら競技に打ち込むアスリートのことで、本業とスポーツとの両立を図り、双方での成果と実績をもって自社に貢献できる人材を指します。(Weblio抜粋)
上記、正しい意味合いは後者(⭕️)の方ですが、私個人の経験からは前者(❎)のみとなります。
友人・知人から伺った話です。
そして、アスリート社員であった方々は皆、怪我や何らかの「故障」が原因で競技に出ることが出来なくなった後には退社(転職)するしか選択肢がありませんでした。
冒頭の「公傷と私傷」は、アマチュアスポーツにおいてもプロスポーツにおいても、契約上最も重要な項目であると思います。
何かあった時、怪我や病気にかかった時、誰がどういった条件下で治療費を負担するのか。
給与や報酬は?
後遺症が残った場合には?
プロスポーツ代表として野球選手の契約例などはよく紹介されているように思えます。
しかし、ざっくり見てみても、「おんぶに抱っこで安心」というよりは「シビアだな」と感じます。
生きていく上で、仕事をする上で、大部分の方が「体は資本」と唱えていらっしゃるかと思いますが、スポーツ選手においてはこの意味が洒落にならないところまで来ています。
リスク保険なども存在しますが、トップクラスのアスリート以外でどれほどの方が加入されているかは疑問です。
(収入と保険料との兼ね合いでしょう。)
ビジネスにリスクはつきものですが、別の意味の「保険」をかけることが可能です。
・兼業によって収入を安定させる
・機転を利かせて転職する
などが可能かと思いますが、スポーツ選手がある日を境に、陸上からスキーに切り替えるという話はあまり伺いませんね。
(チェコ人の方で、夏はサイクリング、冬はスケートで大活躍している女性アスリートもいらっしゃいましたが、ごく稀なケースであると伺いました。)
感動を味わいながら、コロナ禍という背景を加味する以外に、いつも通り思い出した「スポーツで生きていくのはタフだな」・・・という気持ち。
プロスポーツにおいては、その他ドーピング問題など諸々とありますが、
記録を生み、その記録を越すというスポーツのチャレンジ精神は、今後も人類を魅了し続けるだろうなと思います。
と同時にテレビでスポーツを見るのは苦手で、見ているととにかく体を動かしたくなってしまいます。
コロナ禍で、アスリートの生活も変わりざるを得ない状況です。
ーアスリートの未来はどこに?ー
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