価値と対価と人生観 No.1(シリーズ)
AとBの違い?どっちがいいかって?
大きさに色、外見を描写するのは簡単ですが、中身までは見えません。
また、どっちの方が美味しいか、酸っぱめが好き、甘めが好き、それも人次第ですね。
物事を比較する際、どこに焦点を当てるか、何を強調したいかによって、伝え方(シナリオ)が変わってきます。
自分の価値とは
先日の「自己肯定」というテーマの続きとなります。
「自分の価値は?」と毎日問いかける方はいないでしょうが、「対価」について考える機会は多いのではないでしょうか。
・会社勤めの方であれば、給与をはじめとする処遇。
・個人事業主や小規模企業の経営者といった場合には、サービス料金・価格について。
今の時代、「仕事に満足しているから対価を気にしない」という時代ではないでしょう。
ググれば、(ある程度)ベンチマークに給与/価格水準が見えてしまう時代です。
自分は/自分の会社はどの辺にいる?
似たような職種や地域差、また競合の位置は?
「比較」というのは何事においても、「知らない方(見ない方)が良かった!」と感じる結果になることが多いように、精神的に「一定のリスク」を伴うものですが、好奇心を抑えることは難しく、また戦略的に必要なケースも多いでしょう。
私は特に「自分の持つ価値」を気にせずに起業しました。23歳の時でしたが、ビザ申請に時間がかかるので、企業準備は22歳の時点で開始。
起業=通訳者・翻訳者としてスタートを切ることにしましたが、「絶対に仕事を取ることができる」という大前提のもとでした。チェコへトヨタ自動車(TPCA)が進出したタイミングだったので、日チェコ通訳においては、需要が供給を大幅に上回っていたことが背景にあります。
ベンチマークも特に設定せず、ストラテジーも持たず。
料金はいくらですか?とお問い合わせいただいた際に、業務内容や期間に応じで妥当だと思う金額を提案していました。
逆に、クライアントやエージェンシー側から時給/日給はこの価格ですが、いかがでしょうか?という問い合わせを受けたときにも、同様の物差しで回答していました。
「高い料金で効率よく稼ぐ」気もなければ、「安い不利な条件で仕事を請け負う」気も全くありませんでした。
自分が大学生であるからといって芸(技能)が劣るわけでもないので、遠慮して価格を下げる必要もない。
個人自営業主で、当時の法律が厳しかったこともあり、それなりに費用が掛かっている。それは料金に反映させなければならない。
そこで、ざっくりとですが、企業仕立ての頃の時給は600CZK(3千円)と定めました。
業務内容やボリューム(通訳日数)などに応じて、多少プラスマイナスを加えていました。交通費やその他の費用は実費でお支払いいただきます。
請求書の発行から記帳など、集めた情報をもとに見様見真似で・・・といったタイプではないので、必要事項は最初から会計士・税理士に確認、契約書ドラフトも弁護士に作成・レビューいただく形をとっていました。
もし、私がチェコ人であればおそらくそこまで気にはしませんでしたが、「外国人」ということで、官公庁は目を光らせているだろうなと感じたことと(思い込み💧)、法人のように登記簿データに記載され、(仮)住所も公開され・・・さらには、決算書を年々大公開(オンライン登記簿で誰でも閲覧可能!)という規定も遵守する必要があったので、とにかくお金を払って正しい基盤を築き上げようというスタンスでした。
当時の法規に基づき、外国人個人自営業主というだけで、オンライン登記簿にて年商(決算書)を公開しなければならなかったことは、チェコ人で知る方はあまりいらっしゃいません。
法人でもないのに!?
非人道的・・・
あ、決算書とか読めないから、結局収入わかんない 笑。
などなど意見は様々でしたが、特殊な経験を沢山してきたことは確かです。
明日は続きの「チェコ人の価値観」をご紹介いたします!
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